志賀原発周辺の断層帯
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 石川、富山両県の住民計120人が北陸電力を相手取り、志賀原発1、2号機(石川県志賀町)の運転差し止めを求める訴訟の口頭弁論が13日、金沢地裁であった。元日の能登半島地震後では初の弁論となった。原告側は北陸電の地震の想定が不十分だと主張し、さらに避難ルートの多くが通行できなくなったことも指摘した。

 志賀原発1、2号機は、いずれも東京電力福島第一原発事故が起きた2011年から運転を停止中。北陸電は14年に2号機の再稼働を原子力規制委員会に申請し、審査が続く。そんな中で起きた元日の地震では、外部電源を受けるための変圧器が壊れ、使用済み核燃料を冷やすプールの水がこぼれた。

震源域の想定96キロ 実際は150キロ

 今回の地震は震源域が約15…

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